2024/05/21(火)廣江理枝オルガンリサイタル  オルガン交響曲の極み


 リサイタルに寄せて

 

19世紀パリに花開いたオルガン芸術の極み、「オルガン交響曲」。たった一人、オルガンでシンフォニック・オーケストラに匹敵する音楽を演じるこのジャンルは、セザール・フランクの《交響的大曲》を起点とし、Ch.=M.ヴィドールとL.ヴィエルヌによってクライマックスを迎えました。この両人によるそれぞれ最後の交響曲は、どの楽章にも同一主題が形や雰囲気を変えて顔を見せる「循環形式」という共通点を持ちます。
ヴィドールの交響曲第10番「ロマネスク」は、教会建築のロマネスク様式から霊感を得て作られました。全楽章に通じる循環主題には、ロマネスク建築における曲線的なアーチ天井を彷彿とさせる、流れるような旋律の復活祭のグレゴリオ聖歌が使われ、復活の大いなる喜びを高らかに歌い上げます。ヴィエルヌの交響曲第6番には半音階が多く使われ、そのことが幾分難解な印象を与えますが、底抜けに祝祭的な最終楽章では、足鍵盤の超絶技巧も駆使され、長大な交響曲を締めくくります。
フランスの天才サンフォニスト(交響曲を多作した作曲家)たちの傑作を一夜でお聴きいただける本演奏会、ぜひお楽しみにご来場ください。

廣江理枝

PROGRAM

Ch.=M. ヴィドール 

オルガン交響曲 第10番「ロマネスク」op.73
Charles-Marie Widor (1844-1937):

Symphonie romane op.73 (1899)

L. ヴィエルヌ 

オルガン交響曲 第6番 op.59
Louis Vierne (1870-1937):

Symphonie No.6 op.59 (1930)

2024年5月21日(火)19:00開演(18:30開場)
武蔵野市民文化会館 小ホール

全席自由 一般4000円/学生2000円
ご予約・お問合せ オフィスアルシュTEL03-3565-6771

★日本オルガニスト協会、日本オルガン協会の皆様に会員割引アリ、オフィスアルシュまでお気軽にお問い合わせください。
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廣江 理枝 オルガニスト
Rie Hiroe, Organ
桐朋学園大学ピアノ専攻、東京藝術大学修士課程オルガン専攻修了。DAAD(ドイツ学術交流会)、アサヒ芸術文化財団より奨学金を得て、ハノーファー音大ならびにシュトゥットガルト音大へ留学、修士課程・ソリスト課程を修了。オルガンを廣野嗣雄、ウルリヒ・ブレムシュテラー、ルドガー・ローマンの各氏に師事。伝統ある仏・シャルトル大聖堂国際オルガンコンクールにアジア人として初めて優勝。オーデンセ、武蔵野市国際コンクール最高位受賞ほか数多くの受賞歴を持つ。ドイツを拠点に世界各地でリサイタル・ツアーののち、2007年から東京藝術大学音楽学部オルガン科主任として教育活動、国内外での演奏活動を行っている。ルネサンス・バロック時代から現代に至る幅広いレパートリーを持ち、とりわけその揺るぎない技巧と、作品に血を通わせ呼吸をさせる感性を以て常に高い評価を得ている。また、門下からは世界で活躍するオルガニストが輩出している。これまでに、「Musik für die Seele」(Gratiaclassic, 2006)、「ガルニエ・オルガンのひびき」(東京藝術大学出版会, 2014)、「Ode an BACH バッハ讃 〜J.S.バッハ青年期のオルガン作品」(R-Resonance、2021、『レコード芸術』特選盤)のC Dをリリース。NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」、N H K―F M「ベスト・オブ・クラシック」出演。国際コンクール審査員やマスタークラス講師として海外からの招聘も多い。東京藝術大学教授、ドイツ語福音教会Kreuzkirche Tokyo-Yokohama主任オルガニスト、(一社)日本オルガニスト協会副会長。


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更新期日 2024/04/22