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酒井淳Vc、渡邊順生FP  ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ(全2回)


山手プロムナードコンサート第45回  
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ 全2回ー(2)

 

2024/11/03(日)14:00開演(13:30開場)

横浜みなとみらいホール 小ホール

酒井 淳(さかい・あつし)チェロ

渡邊順生(わたなべ・よしお) フォルテピアノ

PROGRAM

ベートーヴェン

チェロとピアノのためのソナタ 第4番 ハ長調 Op.102-1

チェロとピアノのためのソナタ 第5番 ニ長調 Op.102-2

モーツァルト《魔笛》の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO 46

チェロとピアノのためのソナタ 第3番 イ長調 Op.69
使用楽器:ナネッテ・シュトライヒャー(1818ウィーン)

 全席自由 一般4500円   学生2500円

★会員4000円    

山手プロムナード友の会・横浜みなとみらいwebフレンズ

 

ご予約・お問合せ:オフィスアルシュtel.03−3565−6771

横浜みなとみらいホールチケットセンター

tel.045-682-2000

東京古典楽器センターtel.03-3952-5515

チケットぴあ  Pコード 268274

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2413055

イープラス

https://eplus.jp/sf/detail/4080800001

 

主催:山手プロムナードコンサート

協力:横浜みなとみらいホール


酒井淳  Atsushi Sakai

名古屋生まれのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、チェロ奏者、指揮者。古楽アンサンブルの通奏低音奏者として、数々の演奏会とCD録音を手掛ける。室内楽に力を注ぎ、シット・ファスト(ガンバ・コンソート)やカンビニ弦楽四重奏団の創立者として活躍。またソロでは、フランス・ヴィオール音楽のスペシャリストとして高く評価される。近年はフランスのディジョンやリールのオペラ座、オペラ・コミック座での指揮で成功を収めている。2017年齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞、18年レコード・アカデミー賞の音楽史部門に選出された。桐朋学園大学特任教授。

渡邊順生 Yoshio Watanabe

チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ奏者、指揮者として活躍。論文執筆や楽譜校訂も手がける。アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事、ソリスト・ディプロマおよびプリ・デクセランスを取得。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、ジョン・エルウィス、マックス・ファン・エグモントなど、欧米の名手・名歌手たちと多数共演。またCD録音も多数。2006年度、16年度レコード・アカデミー賞に輝く。10年度サントリー音楽賞受賞。19年指揮したモンテヴェルディのオペラ『ポッペアの戴冠』で、三菱UFJ信託音楽賞奨励賞受賞。

🔷音楽と武士の大小
二人の演奏は殺気立っていないが、楽器がいかに死命を決するか呼び覚ます(6日、横浜みなとみらいホール)。渡邊と楽器が互いに照らし合っている。酒井と楽器が溶け合っている。音が渡邊によってなんと広やかに歌われ、また鋭く内面を刺してくることか。音量としても最適のバランスが、両者のピアニッシモの美しさを生かす
梅津時比古(毎日新聞2024年1月31日夕刊『コンサートからの問い』より)

Photo by Shumpei K.

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演奏評  - 音楽と武士の大小 -コンサートからの問い 梅津時比古(毎日新聞2024年1月31日夕刊)

音楽と武士の大小(全文)

武士の大小とは侍が差していた長短の刀のことである。かつてある評論家がこの言葉を使って楽器を刀と見なしたことを思い出した
 酒井淳(チェロ)と渡邊順生(フォルテピアノ)の「ベートーヴェン チェロとピアノのためのソナタ1」。二人の演奏は殺気立っていないが、楽器がいかに死命を決するか呼び覚ます(6日、横浜みなとみらいホール)。楽器の問題は特に鍵盤楽器においてフォルテピアノなどの古楽器と、それを基に発展したモダンピアノとの比較が浮上する。モダンピアノは現代の会場に合うように音量を大きくする中で音の質を変え、独自の味も育んできた。
 古楽器を奏する論拠は、作曲家が聴いた響きの再現にある。今回、渡邊が用いたフォルテピアノは、1795年ごろウィーンで制作されたホフマン。当日演奏されたベートーヴェンのチェロソナタ第1番へ長調、第2番ト短調が共に1796年に創られたので、まさにベートーヴェンが耳にしていたころの楽器である。
 名器と感じた。モダンピアノが弱音でも強音でも打鍵直後に広がる響きを含んでいるのに対し、この楽器は一つ一つの打鍵から、音を膨らませる響きではなく、音そのものが聞こえる。それがどれほど意味深いか、改めて気づいた。渡邊と楽器が互いに照らし合っている。音の色が見える。とりわけソナタ第2番冒頭の深い内面性が訴えかける。チェロの伴奏に回った際の和音の刻みも、意味を持って伝わる。音が渡邊によってなんと広やかに歌われ、また鋭く内面を刺してくることか。音量としても最適のバランスが、両者のピアニッシモの美しさを生かす。
 酒井が弾いた楽器にも驚いた。仁平拓也の手になる2022年の新作。輝かしい中高音、迫力のある低音が迫る。渡邊と同じく、酒井と楽器が溶け合っている。弦楽器ではストラディバリなど「イタリアンオールド」が最高峰とされ数億円を越すものもある。確かにそれらの楽器の響きは飛び抜けている。しかし楽器の価値は奏者の音楽の中にいかに活かされているか、に由来する。
 1曲目のヘンデル<「ユダス・マカベウス」の主題による12の変奏曲>は響きのバランスが絶妙に彩り、二人の千変万化が愉悦を生み出す。メインのチェロソナタにおいては、ピアノが上声2部、チェロが最下声部に回った場合も、それぞれの言葉が明瞭に進んで、自然に感興が極まる。響きの整理によって豊かさが生まれる。
 ベートーヴェンが聴いていたころの楽器と最新作の楽器の組み合せは、古楽器とモダン楽器のどちらかが良いとするドグマを退ける。楽器は何よりも奏者の創造性を引き出すところに意味があるだろう

梅津時比古(毎日新聞2024年1月31日夕刊『コンサートからの問い』より)



渡邊順生 CD情報

◼️J. S.  バッハ;フーガの技法 BWV1080
渡邊順生(チェンバロ) 

崎川晶子(チェンバロ II:鏡像フーガ)
ALCD-1209, 1210 税抜価格¥3,400

 

日本を代表する鍵盤楽器奏者・渡邊順生による、待望の《フーガの技法》初録音!
1742年頃成立したバッハ自筆によるベルリン手稿譜と、バッハの死後(1751または1752年)に出版されたいわゆる「完成稿」(初版譜)の両方を収録。これまでのバッハ研究と渡邊順生自身の考察から導き出された演奏曲順や、〈未完のフーガ〉の扱いなどについての充実の解説文も必読。 

■フローベルガー&ルイ・クープラン チェンバロ精華集

メディチ荘の17世紀フランス様式チェンバロ
渡邊順生 (チェンバロ)
ALCD-1220 税抜価格¥3,000

 

~窮極の名器で弾く最高のチェンバロ作品~
巨匠レオンハルトの高弟、もはや洗練と品格を極めた境地に達している渡邊順生が、遂に巡り合った最高の楽器をもって、長年大切にしてきたフローベルガーとルイ・クープランの作品を録音。厳選された秀作から音楽の愉悦が自然と溢れ出る名演。必聴盤。



山手プロムナードコンサート第44回  ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ 全2回ー(1)

2024/01/06(土)14:00開演

横浜みなとみらいホール  小ホール

酒井 淳  チェロ

渡邊順生  ピアノ
Vol.1  
ベートーヴェン
・チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品5-1

・チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品5-2

・「ユダス・マカベウス」より〈見よ勇者の帰還〉の主題による変奏曲 ト長調 WoO 45
・「魔笛」より〈恋人か女房か〉による変奏曲 変ホ長調 作品66
使用楽器:F.ホフマン(1795年製)

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全席自由 一般4500円   学生2500円

会員4000円    

山手プロムナード友の会・横浜みなとみらいwebフレンズ

ご予約・お問合せ:オフィスアルシュtel.03−3565−6771

横浜みなとみらいホールチケットセンター

tel.045-682-2000

東京古典楽器センターtel.03-3952-5515

チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2334951

イープラス

https://eplus.jp/sf/detail/3973250001

 

主催:山手プロムナードコンサート

協力:横浜みなとみらいホール

渡邊順生 Yoshio Watanabe

チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ奏者、指揮者として活躍。論文執筆や楽譜校訂も手がける。アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事、ソリスト・ディプロマおよびプリ・デクセランスを取得。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、ジョン・エルウィス、マックス・ファン・エグモントなど、欧米の名手・名歌手たちと多数共演。またCD録音も多数。2006年度、16年度レコード・アカデミー賞に輝く。10年度サントリー音楽賞受賞。19年指揮したモンテヴェルディのオペラ『ポッペアの戴冠』で、三菱UFJ信託音楽賞奨励賞受賞。



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更新期日 2024/12/10